株式会社アメニティいわき
代表取締役社長 根本宏 さん
根本綾 さん
アメニティいわきについて
アメニティいわきグループは、一般廃棄物や産業廃棄物の
回収や再生、利用までに携わる街のきれいを保つためには欠かせないお仕事をされています。
日常生活で意識することは少ない分野ではありますが、
縁の下の力持ちで日々私たちの生活を保ってくれています。
しかし、この業界はとても閉鎖的で変化が少なく敬遠されがちなのも現実だそうです。
必要なお仕事であり、なくてはならないことはだれもがわかっていても
見て見ぬふりなところがあるのだと思います。
根本社長は、震災の時のお話もしてくださいました。
震災の時福島では水が三週間ほど止まってしまい、水洗トイレは使えなくなってしまいました。
しかし、公衆衛生の部分は震災の時でも必ず必要になってくるところです。
根本社長は、それを“最後の砦”と表現されていました。
そういうときこそ使命感をもってこの仕事に取り組みたいと笑顔で答えてくださいました。
また、閉鎖的な状況を少しでも変えようと様々な工夫もされていました。
例えば、お話をお聞きしている最中に帰ってきたバキュームカーは桜の写真でラッピングされ、
一見バキュームカーには見えないような外観にされていたり、
パッカー車(ごみ収集車)もきれいな色に塗装されていたりなど、親しみやすいようにされていました。
根本綾さんは、女性だからこその観点でFacebookやブログなどで
現場の様子や研修の様子を外部に発信されています。
その文面はとても楽しげで明るく、今までのこのお仕事のイメージを覆すような印象を受けました。
変化が少ない業界ということは言われておりますが、
少しずつ変化も始まっており便女の会たるものまで開かれるようになってきているそうです!
もう少し多くの人にこういった仕事の存在も知ってもらい、
その仕事に携わるすべての人が誇りをもって働ける社会になればいいなと強く思いました。
そのためには学生の力というものは大きな武器になるのではないかと思います。
学生のコミュニティーを使ってそういった会を開ければ、
より多くの人が参加してくれるかもしれませんし、
将来この職業に就きたいといった人も出てくるかもしれません。
すぐに変わることは難しいかもしれませんが、
アメニティいわきさんのお話や会社の雰囲気を見聞きしていると、
これからもっともっと明るい業界に変わっていけるんじゃないかなと思えるような
あたたかで強みのある会社でした。
決して表立って表現されることは少ないけれども、
内には熱い思いを抱えて経営されている根本社長と、
その気持ちを真摯に受け止め、社員と社長をつなげる役目は私にあるんだと
使命感をもってきらきらと輝いてお仕事をされている綾さんの二人からは
親子という間柄を超えてお互いを尊重しあいこの会社を、業界を
変えていこうといった想いが感じられました。
文責 児玉